天衣無縫 〜院長のひとりごと

運動からおこる痛みを考えれば。

掲載日 : 2014年06月26日

夏を迎えるにしたがい、運動バランス研究所を併設する当院には大勢のスポーツに熱心に取り組む中高生が来院されます。
スポーツのパフォーマンスを上げることはもとより、腰や膝、肩や肘と痛みを訴えて来院される方に共通して見られるのは、その方の身体に使えていない部分があり、使えていない部分があるがゆえに、動きに固有のクセが出てしまい、そのクセを無理な理想とするフォームに当てはめる結果として、試合量や練習量が増えることで無理に無理が重なり、結果としてある部分に痛みや炎症がおきてくることです。
断じて、フォームが悪いから痛みがおこったのではなく、身体の各部分の動きの結果として
そのクセが、そのフォームが生まれているのです。
これは、今まで各種プロスポーツ選手を治療し、指導させていただいてきた実論から言えることです。
もちろん、多くの練習量がなければスポーツは上手くも強くもなれません。
しかしながら、無理な動きでスポーツに励ませることによって、上達出来ないばかりか、あまりにも多くの子供たちがかわいそうな思いをしていることに、何かが出来ればと強く思う昨今です。
けっして精神論だけで済まされる問題ではないのです!